野球でよく使われる重心とは

スポーツの指導でよく使われる重心という言葉

野球はもちろんのこと、全てのスポーツにおいて、重心という言葉がよく使われます。

力学的な意味で重心とは何かを考えると、万有引力の合力の作用点ということになりますが、こうした力学的な説明で納得できる人はほとんどいないでしょう。

特にスポーツの場においては、体を動かすことで感触をつかんでいくということが多いため、言葉による説明はかえって混乱を招く恐れがあります。

したがって、野球における重心という言葉は何を意味しているのかを考えることが重要です。

他のスポーツにおいてはまた異なる意味合いになってくることもしばしばあるため、野球をしたいのであれば野球に関しての理解ができていれば十分といえます。

 

野球の練習中に意識すべき重心とは

練習中にコーチや監督から重心という言葉を使われることはよくあり、選手の方も特に意識することなく、何となく理解しているといった感じで捉えています。

教える方も、明確な説明ができないままに教えていることも少なくなく、これでは上達はなかなか難しいでしょう。

最も多い勘違いは、体重移動

体のどこに重みをかけるかを重心だと考えているケースはかなり多く、指導者も指導を受ける側も体重移動の意味で重心という言葉を捉え、基本の構えからのバッティング練習をしていることが多々あります。

体重移動と重心は似て非なるもので、重心とは臍下丹田(せいかたんでん)と呼ばれる人間の体の中心を指す言葉で、ちょうど立ったときのへその下あたりに位置すると考えておくと意識しやすくなります。

スポーツにおいて力を出すには、この重心の位置を下げることが大事です。

棒立ちの状態では人間の体にはほとんど力は入らず、押されると簡単にこけてしまいますので、押されても倒れないようにするためには重心を安定させる必要があり、そのためには高さが大きな要因になってくるのです。

 

重心は低くすることが大事

重心を低くすると、体はどっしりと安定し、力を発揮します。

様々なスポーツにおいて、体を安定させたいときに腰を落として低い姿勢になるのは、臍下丹田(せいかたんでん)の位置を体の低い部分に持ってくる必要があるからです。

野球においては、バッティングフォームにおいて腰を落とすことで、安定した基本の構えになります。

守備も同様に、腰を落として重心をしっかりと安定させておくことで、瞬時に動くことが可能になるのです。

安定しすぎると動きにくくなるのではという疑問を持つかもしれませんが、そこはトレーニングが物を言います。

しっかりと下半身を鍛えておけば、重心を落としたときに足腰が力を持っていることと相乗効果を生み、瞬発力も発揮できるからです。

守備においては右にも左にも、前後のどこにでも動ける構えになり、バッティングにおいては、バットを振ったときに下半身が安定していることから、より遠くへ打球を飛ばせることになるというわけです。

踏ん張るという考え方がおすすめ

相撲でしこを踏むには、股関節が柔らかく、なおかつ鍛えられていないといけません。

こうした股関節は野球においても理想で、重心がしっかりとするためにバッティングにしろ守備にしろ、安定した動きになります。

バットを構えたときにフラフラするとか、守備がどうも上手くいかないというときは、重心が安定していないと考え、踏ん張る力をつけることが大事です。

重心を意識しろと言われても、何のことか分からないという場合は、しっかりと力を入れて踏ん張れるかどうかだと考えると、よく理解できるのではないでしょうか。

重心を安定させるにはどうしても腰を落とす必要があり、腰を落とすには足腰を鍛えることが不可欠です。

体重移動なら、野球を始めたばかりという子供でもコツをつかめばできますが、重心を安定させることができなければ、体重移動だけでできることには限界があります。

足腰を鍛えることがまず最優先という指導であれば、それは重心を安定させるために必要な下半身の筋肉を鍛えているということであり、正しい指導を受けているといえるでしょう。

さらに、怪我の防止にも繋がるという要素も重要

重心を安定させること、つまり下半身で体をしっかり支えることができないと、腰に力を入れてボールを運ぶバッティングができず、どうしても腕や肘、肩などでバットを振ることになります。いわゆる振り回す状態になることから、早晩、これらの部分に痛みが生じてきます。

悪くすると怪我をすることにもなりかねず、注意が必要です。

まとめ

重心と体重移動を混同することが多いのは、そもそも重心とは何かということが分かっていないためです。

野球における重心とは、下半身をしっかり安定させるための体の真ん中であり、この重心を低く保つことがバッティングにも守備にも大きく影響してくるということを理解すれば、どのようにトレーニングをすればいいのかも分かり、上達も早くなるでしょう。

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