有名プロ野球選手に見るテイクバックの技術

バッティングフォームを決めるのは「後ろ」の大きさ

松井稼頭央選手や茂木栄五郎選手のバッティングフォームは、後ろを小さく前を大きくという典型的なスイングが特徴です。

真横から連続写真で見るとわかりますが、グリップエンドがジャストで肩口からでているため、バットが最短で出ています。

ヘッドが走り出す瞬間、グリップの支点はより前にあるインサイドアウトのバッティングスイングで、軌道が非常にスムーズでバットがしなるためヘッドスピードもかなり上がります。

これに対して赤見内銀次選手のスイングは、後ろも前も大きいバッティングと言えます。

後ろに大きくテイクバックする分、グリップエンドは肩口からは出ておらず、ヘッドが走り出す支点は身体よりかなり後方です。

よりキャッチャー側からバットの面をつくり水平に出していくので、ミートポイントが前後に広くなり、変化球に対応しやすくなるのが特徴です。

青木宣親選手もこのバッティングスタイルですが、赤見内銀次選手はフォロースルーも豪快なので、前にも大きいフォームとなっています。

ただ、通常は後ろを極端に大きくするとどうしても前が小さいスイングになりがちで、ヘッドが下がったりボールに差し込まれたりすることが多いでしょう。

身体が早く開いてしまって単なるドアスイングになる場合や当たったとしてもスイングスピードが遅くなりがちなので飛距離は伸びにくいです。

プロは様々なアプローチでオリジナルのバッティング理論をつくり上げていきますが、やはり最初は基本通り、後ろを小さく前を大きくする王道のスイングを身につけたほうが良いでしょう。

プロのように試行錯誤して個人のスタイルをつくるのは、基本を十分にマスターしたあとの話です。

ステップ足を降ろすのとテイクバックのトップは同時

テイクバックはバッティングの大切な要素であり、抑えておかなければいけないポイントをおろそかにしては良いバッティングはできません。

スイングの基本はテイクバック→スイング→インパクト→フォロースルーという4つの流れに分割できますが、初動であるテイクバックが崩れると残りの3つも崩れます。

テイクバックは下半身とのタイミングも大切で、ステップ足の着地はテイクバックのトップと同時である必要があります。

手ではなく肩と腰で球を打つためには体重移動がスムーズに行われる必要がありますが、このきっかけとなるのがステップです。

ステップの流れを上半身に上手く繋ぐためには足が着くと同時にトップに入り、自信を持ってその後のスイングを振り出す必要があります。

バッティングのみならずピッチングでもトップをつくることは大事ですが、特にバッティングで正しくトップがつくれない選手は意外に多いです。

多いのはステップ足を上げると同時にテイクバックを行う選手ですが、こうなるとステップ足が着地する前にすでにグリップが前にでてしまい、トップをつくることができません。

結果、ヘッドが身体から離れすぎて当たっても弱々しい打球になりますので、ステップ足が地面に着いたときにグリップが最後になるよう、強制的に大きなトップをつくる訓練をしましょう。

いわゆる上半身と下半身の割れ、ステップとトップの連動をしっかり身体に覚えこませることが大切です。

リズムを意識したシンクロ動作

プロ野球選手がバッターボックスに入って構えたときに、踵を踏むなどして独特のリズムをとっている選手が多いことにはすでにお気づきでしょう。
これがシンクロ動作で、手塚一志氏の考案したものです。

ステップを踏む足でリズムを刻み、ピッチャーの投球タイミングに合わせる打法ですが、これを見てもステップがどれだけ大切かわかるでしょう。

シンクロ動作はしてもしなくても構いませんが、ステップ足を意識することで無駄なテイクバックが小さくなり、目線がボールから切れずに鋭いスイングが繰り出せるようになります。

ただ、バットヘッドが真上を向いてしまっていると、一番力が乗るポイントを素通りしてしまうので、ヘッドはピッチャー側へ傾けることも忘れないようにしてください。

プロ野球選手の中には、構えている間はバットを真っ直ぐ立てたままの選手もいますが、そうした選手はテイクバックのほんの一瞬にヘッドをピッチャー方向へ寝かせています。

落合選手などはその典型例でしたが、立ち姿だけを真似ても打球は伸びませんので、まずは基本に忠実なフォームを身につけましょう。

まとめ:テイクバックはステップとトップのタイミングを大事に

テイクバックはバッティングの8~9割を決めるほど重要なポイントと言えます。

基本に忠実に、まずは後ろは小さく前は大きくを意識して理想のスイングができるようにしましょう。

下半身との連動ももちろん大切で、特にステップ足の着地とトップとは同じタイミングになる必要があります。

グリップエンドを肩口からシャープに出して、ヘッドが鋭くボールに振り出される感覚をしっかり掴んでください。

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