理想的なトップ位置とテイクバック

バッティングの重要なポイントはトップ

ピッチングでもバッティングでも、重要な項目がトップ位置

人間の身体がスムーズに一定の動作に移るためには、始動点が非常に重要であることは言うまでもありません。

トップ位置がずれてしまうとピッチングもバッティングも理想的な軌道にならず、結局は無駄な力を使ってしまうことになります。

ずれた位置からでも腕力があれば、力業で何とか形にしてしまえる場合もありますが、そんなことを繰り返していると身体の一部分だけに負担がかかり、故障のリスクが高くなります。

特に身体が成長途中の小中学生のうちは、良くない癖を付けてしまわないように注意が必要でしょう。

逆に言えばトップ位置が正確なら、無理なく理想のフォームが築けます。

ここから動作をスタートするという重要なポイントですので、是非気にしてみてください。

理想のトップ位置はどこか

それではどこがその人の理想のトップ位置かというと、基本的には頭の後ろになります。

バットを構えて、足を上げて、その足を着いたときに、バットが頭の後ろに、グリップがだいたい肩の高さにあるのが正解です。

これでバットの先が頭のほうへ傾いていれば、プロと同じく理想的な形になるでしょう。

バットの角度は、真横から見た角度とピッチャーから見た角度とがありますが、どちらも両肩が水平で、40~50度の角度になるようにしましょう。

目的は最短距離でバットを前に押し出すことです。

理想の位置から振れば、物理的に一番スムーズにバットを前に出せますので、速い球にもしっかり合わせることができるフォームになるでしょう。

トップを意識して練習すると、常にスイングが安定し、軌道が正確になります。

最初は慣れないかもしれませんが、無意識にこのフォームが決まるよう身体に覚えこませてください。

よく、良いバッターはボックスに立ったときにすでに勝負を決めていると言います。

つまり、実際にスイングをする前から打てることがわかるほど、卓越したフォームということです。

テイクバックの種類とメリット、デメリット

テイクバックの役割はトップ位置をつくるためです。

ステップによって足幅が広がる分、どうしても身体は前方に傾きますが、ここで球を打つ力を溜めるためにはグリップを後方に残すことが必要となります。

バットが後方にあればあるほどスイング時の加速が付きますので、力の弱い小学生などにはステップと同時にグリップを後ろに引けと教えるコーチも多いでしょう。

ただ、グリップを引きすぎると投手側の肩が内側に入りますので、スイング軌道の後ろがふくらみ、振り出しが遅れる分、早くバットを出すためにボールを見る時間を削ってしまうことになります。

そのため、プロの動きをよく見ると、テイクバックは構えた位置から5cm程度しか後ろに引かないように見ます。

プロはそれ以上引くと球筋を見る時間が削られ、悪影響のほうが大きいと考えるからです。

日本を代表するバッターである坂本勇人選手やイチロー選手は、ほとんどグリップを引きません。

ただ、腕力がありスイングスピードの速さに自信のある選手や海外選手などは、しっかりテイクバックしてグリップを後ろに大きく引く分、力でカバーする場合もあります。

大切なのは、実際にグリップを大きく引くことではなく、引く感覚をしっかり意識することです。

ステップによって下半身は投手方向に向かっていきますので、それにつられてバットも前に出ないよう、グリップを後方に残す感覚を覚えることが重要です。

テイクバックに様々な種類があり、一流のプロでも様々なアレンジをしている理由は、身体全体のバランスによって都度調整が必要となるからに他なりません。

坂本勇人選手も、現在のバッティングが覚醒するまではかなり試行錯誤したことで知られています。

その結果辿り着いたのが、しっかりトップをつくり、回転軸がブレない真っ直ぐなテイクバックでインサイドアウトを叩くスタイルでした。

坂本選手曰く、リラックスしてしっかり背筋を伸ばし、トップから早い始動でバッティングを行っているとのことです。

投手に合わせた始動ではなく、自分のタイミングで始動するというのはなかなか勇気の必要なバッティングでしょう。

また、軸足9割という重心バランスで、球を自分の懐ギリギリまで引き込んでからバットを振り出すのは、鍛え上げた肉体とスピードがあってのことです。

小中学生であれば、まず身体に負担のない理想的なフォームで、グリップを残す意識を覚えこむことが大切でしょう。

テイクバックは必ずしも後ろに引くわけではないということを頭に入れておくことです。

まとめ

しっかりトップをつくり、ステップ時にグリップを残す意識でテイクバックを行うことが理想的なバッティングです。

スイング軌道の後ろを大きくしすぎず、しっかり球を見る時間を確保しましょう。

スイングスピードを稼ぐために後ろを大きく取りたい場合は、構えた時点で後ろに引いたトップ位置にもっていけば良いでしょう。

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